どこででもひとり

インドネシアに滞在中でした。日本に帰っても、一人で過ごしています。

風俗店に行ったことはあるが、風俗店に電話をかけたことがない

 昨日、風俗に行こうと思い立った。

 風俗には去年の夏に初めて行った。深夜バスに乗り、早朝、街に着き、約束まで時間があったので、風俗に行った。

 早朝だと安くなるという事を、電車に乗り、風俗街に向かいながら知った。

 普段の料金よりも5千円も安くなるのであれば、この店に行くしかないと思った。年上は好きだが、年上過ぎると困る。しかし、その店には、20代の女の子しかいないようだった。大学生もいた。これは、この店は、安心、できるな、と思った。

 店に入ると、このこがよい、と言うものだと思っていたが、勝手に、このこだと店員に決められて、待合室に入れられた。他のお客さんと顔を合わせるのは恥ずかしいとはにかんだが、誰もいなかった。

 すぐに、女の人が来た。

 面長だった。人工的なにおいがした。耳たぶが薄かった。

 いろいろしてもらい、おれも健闘したつもりであった。しかし、本当にこれだけのお金を払う価値があったのかと、昨日まで考え続けていた。

 どうして、昨日、風俗に行こうと思ったのだろうか。

 欲望が、昨日、突然に噴き出したのか。淫夢でも見てしまったのだろうか。夢は、起きるとすぐに忘れてしまう性格だから、それが嘘とも真実とも、言えない。

 タイムサービスなるものがある店であった。しかし、その、タイムサービスを利用するには、先にお電話をしなければならない、とその店のホームページに書いてあった。

 携帯電話を握りしめ、少し、悩んだ。

 おれの電話番号が、風俗店の後ろにいる、悪い人々によって、利用され、最終的におれは大変な事件に巻き込まれてしまうのではないか。

 結局、電話をかけたのだが、タイムサービスは適用されません、電話でも適用されません、と店員に一点ばりで言われ続け、よくわからぬまま、それならば、いいです…と断って、電話を切った。

 結局、風俗に行かずに、コンビニ弁当食って、寝た。